どんな時でも平常心でいるというのは、なかなか難しいことだ。
常に精神が安定しているなんてありえない。
何も無いいい気分の時なら、平常心を保てるだろう。
しかし、疲れていたり、気になる事があったり、どこか具合が悪かったり、誰かの一言にムカついたり…(それは、それ以前の違う理由があるのだろうが…)イライラがおさまらないことも多い。
理由と言っても、どれもこれも大したことないものばかり。
いい気分なら、上機嫌なら気にならないような事だ。
内容に関係なく、重要度に関係なく、心に引っかかってしまうのは、自分自身が今、不機嫌だという証拠だ。
体調や周りの状況によって、不機嫌になっているのだろうが、もともとそういう原因というものは存在しない。それを原因だと決めつけて納得して安心したいだけなのだ。
とりあえず、原因を見つけて安心したら、機嫌を取り戻したらいい。
不機嫌になる理由は、本当は必要ない。
「理由はわかった。じゃもう手放して、今ここから機嫌よくなろう!」
が、ひとつの方法だ。
特に気をつけないといけないのは、他人を不機嫌の理由にしてしまうことだ。
自分は正しい、相手が間違っている…、この思考パターンにはまってしまうと、なかなか抜け出せない。
無意識に、相手の間違っていると思われるところを考えて、論(あげつら)ってしまう。
無意識に、自分は正しい…という根拠を探してしまう。
同じネガティブ思考(相手を悪く思う)を延々と繰り返してしまう。これは本当にエネルギーの無駄だ。
他人のことを悪く思うのは、言い過ぎを覚悟で言えば、人間の尊厳を踏みにじることだ。そしてそれは、全て自分に返ってくる。
人間の尊厳を大事にしないのは、自分を大事にしないのと同じことだからだ。
苦しんで、悩んで… 思い出して…失敗して、また思い出して…。
それを繰り返して生きることが唯一の正解なんだろう。
それが人生の醍醐味なんだろう。
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