インド映画の、“懐の深さ”を改めて思い知らされた!
「PK」とは、酔っ払いの意味らしい。
アーミル・カーン演じる主人公が、酔っ払いのようなトンチンカンな質問をして、神様を探す旅に出る…。
「おまえ、PK(酔っ払い)か⁈」と言われることから、「PK」と呼ばれるようになる。
これだけ書くと、なんか全然つまらなそうな話だが… とんでもない!
実はSFでもあり、ラブストーリーでもあり、笑いあり、感動あり…
とてもとても書き切れない!
できるだけ、ネタバレしないように個人的感想を書きます。
とにかくこの映画は長い! 2時間33分あります。
途中「インターバル」という字幕が出てきて、「えっ⁈まだ半分?」
前半でもかなりのボリュームなのに…。
「そりゃそうだろう。まだ何も解決してないよ。どうなるんだろう…?」
と思っていたら、後半はすごい勢いでストーリーが流れていく。
前半での伏線もしっかり解決されて「あーやられた!」
と思わず叫んでしまうほど!
こんなに長いのに、最後は心を鷲づかみにされ、泣かされてしまう。
とんでもない映画だ!
しかも、おなかいっぱになるのに、全然苦しくなく
本当にいい気分にさせてくれる。
宗教ネタを扱ってるのに、日本人も受け入れやすいのは、
明るくてカラフルで無邪気な「PK」目線のせい。
子供のような純粋な気持ちで世界を見ることができる。
社会問題、国際情勢、いろいろな人、いろいろな国の思惑…
解決策なんて、あるんだろうか?
平和や幸福への道なんて、本当にあるんだろうか?
問題を発生させた人間が、考えて考えて…
解決策なんて見つけられるのだろうか?
それよりも、無邪気にこの世界を見て、不思議がって、おもしろがって、
楽しむことが大切なのかもしれない。「PK」に気づかされた!
と言っても、全然重い映画じゃやないですよ!
これぞ映画! これぞ至極のエンターテイメントです!
世界が本当に必要なもの、
人間が求め、目指さなければならないものは、このインド映画のような
“懐の深さ” なのかもしれません。
口で言うのも、言葉にするのも、あまりにも簡単なことです。
でも真剣に求めるほどの価値はあります。
最後までお読みいただきありがとうございます(^_^)
インド映画はクセになる!
それもまたよし!